過去ログ - 夕立「恋情は見返りを――」提督「求めない」
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673: ◆2pHIc08LV13v[saga]
2016/07/10(日) 09:55:42.32 ID:3Apg0mIp0



―epilogue―





「わぁ…………すごい、綺麗……」

「気持ちいい、な……」

「うん」

「ねぇ、どこに行くの?」

「どこだろう、わからない」

「でもこの丘を越えると、小さな町があるみたいなんだ」

「そこで、暮らそうか。家も建てて」

「えー大丈夫っぽい? 怪我しないか、ちょっと心配」

「平気だよ。こう見えて、木を切るのは得意だし」

「手伝ってくれるか?」

「もっちろん!」

「ありがとう」

「えへへー」

「どんな家にしようか?」

「うーん……そうね」

「じゃーあ、こんなのは………………」










森を抜けると、黄金に輝く穂波が、辺り一面を埋め尽くしていた。

まぶしい日差し、抜けるような蒼い空、暖かなそよ風。

すべてが穏やかで、やさしくて。

そんな中を、手をつないで、ふたりで歩いていく。



どこまでも。

どこまでも。










夕立「恋情は見返りを――」提督「求めない」



―fin―





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