過去ログ - 男「一から始める」義妹「兄妹関係」
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110:名無しNIPPER[saga]
2015/02/08(日) 23:10:09.19 ID:aY4Cv27P0
少女「え? お兄ちゃん? 本当に?」

義妹「う、うん……そう、だよ?」

 嘘は言っていないが、自分でも言い慣れていないお兄ちゃんという言葉を本人のいないところで使うことに僅かに恥ずかしさを覚えながら義妹は頷いた。

少女「なんだ、それなら最初から言えばそう言えばいいのに。
 あっ! もしかして義妹ってブラコン?」

義妹「違うってば! もう、なんでそう思うの?」

少女「だって、普通入学式終わった後に兄妹で待ち合わせてどっか行くなんてないと思うよ。
 小さい頃ならともかく、この年になってまでさ」

義妹「そうなの?」

少女「まあ、あたしの友達で兄弟姉妹がいる子の話だけれどね。
 自分より上の場合はお節介が鬱陶しいらしいし、下は下で面倒を見ないといけないといけないっていう両親の押しつけが煩わしいらしいよ。
 だから兄妹仲がいいのは珍しいと思ったってだけ」

義妹「へ〜そうなんだ」

少女「他人ごとのように感心しているけど、あんたの話だからね。
 ところで、そのお兄さんって年はいくつなの?」

義妹「私の一つ上だよ。○○高校に通ってるんだって」

少女「……え? そこって、県でもトップクラスの偏差値の高いところじゃない。
 お兄さん頭いいんだ」

義妹「そうなの! 凄いよね、しかも運動もできるんだよ! お母さんの話だと大会とかで入賞とかもしてるんだって!」

少女「文武両道って……。すごいね、そのお兄さん。ちょっと興味湧いてきたかも。
 ねえ、お兄さんの写真とかって持ってないの?」

義妹「……持ってない」

少女「そっか〜。それだけすごいならちょっと見てみたかったな。
 あっ……そうだ」

 話の流れから義妹が不味いと思った時には時すでに遅く、少女はあるお願いを義妹に頼んだ。

少女「ねえ、もしよかったらなんだけど。あたしもそのお兄さんに会ってみてもいい?」

 少女の誘いを断ってしまった手前、その頼みを無碍にすることもできず、義妹は心の中で男に謝りながら、少女の言葉に頷くしかないのであった。


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