過去ログ - 男「一から始める」義妹「兄妹関係」
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31:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 20:04:49.03 ID:Is9am8Mh0
最も、その後の父と子の生活は普通の家庭とは言いづらいものであった。
世間体をなにより重視する父親としては男に死なれたり、周囲から不審な目で見られるのは困るのか普通に学校に行かせ、食事もお金を用意していた。
だが、それ以外の点では一切男と関わろうとせず、三者面談など保護者が必要な際にのみ良い父親の仮面を被り、男と接した。
それはいくら男が有名進学校へと進み、トップクラスの成績を取るほど優秀になったり、部活動などで表彰を受けるなど周囲から妬まれるような人間に成長しようとも変わることはなかった。
父親の中では小学生ながらに今の男以上の知能を持っていた妹の存在が未だに根付いており、それに比べればどれだけ優秀な成績を取ろうとも、その世代、その時点で優秀なだけの男など取るに足らない存在なのだろう。
そうして仮面夫婦ならぬ仮面親子として二人はひとつ屋根の元生活していた。
男(……すごい寝汗だな。シャワーでも浴びよう)
悪夢を見たことで、来ていた衣服はビッショリと濡れていた。着替えをタンスから取り出し、それを手に部屋をでる。
自室のある二階から浴室のある一階へと男は階段を下りていく。その際、居間から聞きたくもない女性の嬌声が聞こえてきた。
愛人「ああっ……いい! そこ! もっと強くして!」
ここ数カ月の間にすっかり家の住人になりつつある父親の現愛人。どこで知り合ったのかはわからないが三日に一度の頻度で家を訪れ、好きなだけ怠惰を貪り、快楽に耽る。
頭の中身が入っていない、本能のみで生きていそうな女だった。男はこの女性に対して良い印象を全くといっていいほど持っていなかった。
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