過去ログ - 男「一から始める」義妹「兄妹関係」
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41:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 23:46:10.01 ID:Is9am8Mh0
男「……友。珍しいな、お前がこんなところにいるなんて」

友「まあな〜。っても、俺はここに勉強しに来たわけじゃねえけど」

 友と男が呼んだ少年は、去年男と同じクラスだったクラスメイトだ。苗字の並びが近いこともあり、一年時の最初は前後の席であったため話す機会が多く、それをきっかけに友人関係になった。
 だが、彼は進学校である男たちの高校にはそぐわない風貌をしていた。髪は校則違反の明るい茶髪。長く伸びたモミアゲで隠したいくつも空いたピアス。
 端から見たらまるで進学校に通う生徒に見られない。どころか、タバコ片手に校舎裏に溜まっているイメージだ。
 だが、こんな見た目をした友は実は男よりも成績がいいのだった。

男「勉強しに来たんじゃないなら一体何しに……いや、もういい。持っているそれで理解した」

 男は友が手に持っている3DSを見て彼がここにゲームをしに来たのだと理解した。

友「いや〜家だと親がうるさくてよ。勉強しなくても結果は出してるからそっちに関してはもうなんにも言わなくなったんだけどさ。
 一日中リビングのテレビ占領してFPSやってたらさすがにキレられてつまみ出されたから仕方なく」

男「だからってなんで図書館なんだよ。別にファミレスでもいいだろ」

友「お前、高校生の財力舐めんなよ! 服とかアクセサリー、それとゲームに金かけるのに精一杯で迂闊にファミレスにでも行ってみろ。
 使わんでいい金を使う羽目になるだろ。
 それに比べて図書館はいいぞ〜。なんせ充電もできるし、イヤホンをしてればゲームしてても問題ないし。wifiや冷暖房も完備。飯もコンビニで買っておけば食ってても問題ないし。
 ここ以上に学生にとって有意義で金のかからない場所はねえだろ」

男「ハァ……そういう理由か。全く、頭良いくせにそういうところにだけ全力なのは本当に馬鹿だと思うよ」

友「まあ、そう言うなって。ちょうどやるクエストもなくなってきて暇になったところだ、ついでにお前の詰まってる問題の解き方教えてやるよ」

 まるで、料理に使った材料の残りでもう一品作っておいたとでも言うような気軽さで友は男にそう言った。



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