過去ログ - 男「一から始める」義妹「兄妹関係」
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56:名無しNIPPER[sage]
2015/01/15(木) 22:56:53.50 ID:8O4CLJ6J0
義妹「……」
男「……」
朝が来て、いつものように目を覚ました男。居間に向かい、そこで朝食の準備を終えていた少女の姿を見て、ようやく昨日の出来事が夢でなかったことを再認識する。
トースターで焼かれたパン。それからスクランブルエッグとポテトサラダ。洋風の朝食が男と少女の二人分テーブルの上に用意してあった。
昨日の再現と言うべき無言での着席。男は状況への戸惑いから言葉が出ず、少女はそんな男の態度に切っ掛けを掴めずチラチラと何度も視線を男へ向けながらもあと一歩が踏み出せずにいた。
義妹「あ、あの!」
だが、いつまでもこの状況ではいけないと感じたのだろう。最初の一歩を踏み出すように、勇気を振り絞った一声を少女が上げた。
男「あ、はい……」
義妹「朝ごはんは、パンかご飯かどちらがお好きでしょうか?」
男「どちらかといえばご飯……かな?」
義妹「そ、そうですかぁ……」
男の答えを聞くと少女はションボリと肩を落としてしまう。そこでようやく男はわざわざ少女が作ってくれた朝食がパンであったことに気づいた。
男「あ、ごめん。どちらかといえばご飯だけど別にパンも嫌いじゃないから」
すぐさま、少女に対するフォローの言葉を投げかけると、あからさまに落ち込んでいた少女はパァッ! とそれまでのしょぼくれた表情から満面の笑みに変わった。
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