過去ログ - 【艦これ】提督「ちんじふ裏らじお」【安価】
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562: ◆oMS.oR7QexOG[sage saga]
2015/07/13(月) 03:56:18.23 ID:LSNgq8dmo


龍鳳「(いまはお母さんの車のなか。わたしとお母さんと、あとは件の彼で三人)」

龍鳳「(お巡りさんに連れられて噴水前に立つこと数分。お説教を聞きながら待っていると、メガネをかけた綺麗な女の人が駆け寄ってきた)」

龍鳳「(はじめはお姉さんか誰かかな、と思ったけど違ったみたい。話してる感じだと彼と同い年というか、少なくとも同世代くらいの印象を受けた。あれ? でもご家族のかたって……?)」

龍鳳「(駆け寄ってきて、まずは警察官のかたに頭を下げた。どうにも手慣れた様子で、警察官の人ともお知り合いだったみたい)」

龍鳳「(次にわたしに向かって頭を下げた。わたしは頭を下げられるようなことはされていなかったからついついテンパっちゃった)」

龍鳳「(彼になにをされたのか。彼になにを言われたのか。色々聞かれたことは覚えているけれど、わたしの頭はぐるぐるしていてどう返事をしたかは覚えていない)」

龍鳳「(そしてわたしの話を聞き終えた彼女は、レンズを光らせて彼へと向き直った。彼もなにやら弁解していたが、聞き届けられることもなく吹き飛ばされていた)」

龍鳳「(というか、人間ってあれだけ吹っ飛ぶんだなって思った。ゲームとかアニメだとよくあるけど直に見たのは初めてだった。着弾エフェクトみたいなのも出てたし)」


「どうしたジャパニーズ。この程度でジ・エンドか」

提督「ガッデム! ちゃんと前見て運転してください! うおおおおおおおん!!」


龍鳳「(慌てて介抱したけれど、彼も彼でケガ一つなくて驚いた。蹴鞠みたいになっていたのに身体はまさに平安そのもの)」

龍鳳「(そしてメガネの君が警察官のかたから事情を伺っている間に、見慣れたナンバーの車が不機嫌な様子で駅前に駐車したのが見えた)」

龍鳳「(そこから飛び出してきたお母さんは噴水前でじゃれるわたしたちを見て、一目散に走り寄ってきた。
    わたしも驚いちゃった。“どちらですか。わたしの娘に不埒な行いをした者は”って、血相変えて言うもんだからさ)」

龍鳳「(いつもあれこれ小言ばっかりうるさいお母さんだけど、あれだけ真剣になって言ってるのは初めて見たから……)」

龍鳳「(そしてわたしが抱えてる彼の顔を見て――きりりと引き締まった表情が一気にだるんだるんに変わった。簡潔に言うと、ものすごく面倒臭そうな顔になった)」

龍鳳「(諦め顔で警察官のほうから一言二言聞き取ると、頭を抱えてため息を吐いていた。
    この様子と、彼やメガネの美人さんに対しての態度から見るに、お母さんと彼らは知り合い以上関係にあるということがわかった)」

龍鳳「(警察官のかたに何度も何度もお辞儀を繰り返しながら、わたしたちは車の方向へと誘導される。どうやら無事に解決したらしい)」

龍鳳「(メガネの人はなんだか“お姉さまが待っているから”って言って街の方へと戻っていった。けっきょくあの人は誰だったんだろう……)」

龍鳳「(面倒事は起こさないように……と、去り際に釘を刺されていた彼と共に、お母さんが運転する車へと乗り込んで――いまにいたる)」

龍鳳「(というか危ないから暴れないでー!!)」




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