13:名無しNIPPER[sage]
2015/01/11(日) 20:53:41.86 ID:/+6dON6q0
「あ、おかえりさない。ちょっと長かったですね」
「え？ああ、少し複雑なところがあって」
プロデューサーさんがおもむろに徳利を持ち上げる
14:名無しNIPPER[sage]
2015/01/11(日) 20:56:42.40 ID:/+6dON6q0
少し遠くのプロデューサーさんが鞄から財布を取り出す
少しだけ縒れた、革財布
最近はプロデューサーさんに奢ってもらうことも慣れてきた
15:名無しNIPPER[sage]
2015/01/11(日) 20:58:02.86 ID:/+6dON6q0
「じゃあ、また明日」
店の前でそう言われる
「おやすみなさい」
16:名無しNIPPER[sage]
2015/01/11(日) 21:01:06.70 ID:/+6dON6q0
ふと鞄の中の箱が気になる
本当にこのままでいいの？
一生これで、一生後悔しながらで
17:名無しNIPPER[sage]
2015/01/11(日) 21:02:30.29 ID:/+6dON6q0
足を止める
躊躇いを消し去るように
箱を握りしめる
弱さを投げ捨てるように
18:名無しNIPPER[sage]
2015/01/11(日) 21:04:10.99 ID:/+6dON6q0
「あの、音無さん！」
19:名無しNIPPER[sage]
2015/01/11(日) 21:06:55.38 ID:/+6dON6q0
「・・・え？」
「・・・あれ？」
「あ、音無さん。何ですか？」
20:名無しNIPPER[sage]
2015/01/11(日) 21:10:19.49 ID:/+6dON6q0
「・・・。」
「・・・。」
目の前には驚いた顔で立っているプロデューサーさん
21:名無しNIPPER[sage]
2015/01/11(日) 21:11:06.97 ID:/+6dON6q0
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22:名無しNIPPER[sage]
2015/01/11(日) 21:13:52.70 ID:/+6dON6q0
「いらっしゃいませ！」
店に入ると店長がそう挨拶をしてきてくれた
店長と言っても昔お世話になったあの店長さんの孫だけど
23:名無しNIPPER[sage]
2015/01/11(日) 21:16:53.79 ID:/+6dON6q0
「とりあえずお飲み物はどうしますか？」
「まあ最初はやっぱり生中よね」
「んじゃ生中二つ」
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