過去ログ - 千早「どうぞ歌ってくださいと、話しかけてきた」
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10: ◆WOrY9N/cxs[sage saga]
2015/01/12(月) 02:26:49.11 ID:r0J+Luue0


 翌日、俺はチャップマン氏から連絡をもらい、ポールが自分の家に来てほしいという伝言を受けとって日当たりの良い住宅街を歩いている。

 ぐずる美希を千早に預け、着いたポールの住所は他より一等広い邸宅だった。
 インターフォンから名前を告げると、出てきたのは立派な白髭の執事で目の前の大きな家ではなく、庭はずれの小屋に案内された。

「旦那様は家でピアノをお弾きになられる時は、地下に行かれます」

「旦那様、ということは……」

「えぇ、昨年お父上がお亡くなりになられまして……」

「そうですか、失礼しました」

「いえ……こちらです」

 階段を降りきったところに扉。
 執事はまた階段を上り始めた。

「あなたは?」

「私は入室を許可されていませんので」

 足音が消えるのを待って扉を開けた。

 中は意外と広い。チャップマン氏のスタジオブースと同じくらいはある。

 机とソファ、何枚か散らかっているのは楽譜だろう。腐った卵の臭いがする。




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