89: ◆Q3uVz89CEE[saga]
2015/01/15(木) 21:15:57.02 ID:iF+vncyio
幼馴染「わっ!? ど、どうしたの?」
男「い、いや昔のことを思い出して……」ゴシゴシッ
母の胸に抱かれる夢。母から子供に与えられる母性というものに男はこの五年間触れてこなかった。
しかしそれはいま幼馴染から与えられ、同時に信頼と親愛、そして愛情も含んでいた。
これら全てがほんの数秒の間に幼馴染から男へ送り込まれる。様々な思いが流れ込まれる。
瞬間過去の幼馴染と過ごした日々が脳内で駆け巡る。
朝男を起こしに家まで来る。
朝ごはんを作り、楽しい話をしながら温かいご飯を食べる。
一緒に学校へ登校する。
学校で一緒に勉強する。
帰るときもいっしょに歩く。
その日あったことをさも面白いように元気に喋る。
一緒に勉強をしご飯を作る。
さほど面白く無いテレビ番組をいっしょに見る。
いい時間になると家に帰る。
毎日当たり前のように行っていることを反芻し男は胸が暖かい気持ちになる。
感情を爆発させることに拍車をかける。
男の涙腺がさらに刺激され無意識に涙が頬を伝う。
そう、男はいま泣いているのだ。
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