過去ログ - 明石「できましたよ提督!入渠の効果を飛躍的に高める入浴剤です!!」
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164: ◆XDUVebLR5rOw[saga]
2015/01/26(月) 17:39:08.53 ID:ZwZp7CjuO
「それじゃあ、いきます」

緊張気味の秋月が、後ろに立つ龍田に確認を取る。

「ワクワクするね〜。私、このお風呂のお湯が入浴剤で変わる瞬間好きだな〜」

「同感です」

朗らかな龍田の声に少しだけ肩の力を弛めて、入浴剤の包装を切る秋月。
粉をきっちり1/5、さらさらと浴槽に振りまく。
するとふわりと新鮮なレモンの香りがバスルームに漂った。

「うわぁ…!」

柑橘系の爽やかな香りに、思わず感嘆の声をあげる秋月。
龍田も目を細めて嬉しそうに笑った。

「やっぱり明石さんが推すだけありますね。いい香り…」

うっとりと香りを楽しむ秋月に、龍田が声を挟む。

「そろそろお風呂入ろうか〜。私は身体洗うから、秋月ちゃん先に入っていいよ〜」

「あっ、でもそうしたら…」

龍田の声に我に返り、秋月は龍田の身体と浴槽を見直した。
この部屋の狭い浴槽では、二人がまとめて浴槽に入ればギュウギュウ詰めになってしまうだろう。
だが、明石の話だと二人で同時に浴槽に入る必要があるのではないか?
それに先輩に身体を洗わせて自分だけ湯に浸かっているなど論外だ。
なので秋月は勇気を振り絞って提案することにした。

「あ、あの…!」

「えへへ〜。じゃーん。見てみて、水鉄砲持ってきたんだー。それにアヒルちゃんも…なぁに?」

どこからともなく(おそらく後ろ手に隠し持っていた)嬉しそうに玩具を取り出す龍田に若干肩をこけさせながら、
めげずに提案した。

「その、良かったら、一緒に浸かりませんか?」

「そう?私はいいけど、狭いよ?秋月ちゃん大丈夫〜?」

「問題ありません!」

気負いすぎな気もしたが、龍田は平然と受け入れてくれた。
龍田は龍田でこれだけ狭い浴槽ならまた悪戯できると内心喜んでいたのだが、それは表には出さなかった。

「なら一緒に浸かろうか〜。折角だし、せーので入ろう?」

あくまで「そういうならそうしようか?」というスタンスで振る舞う。
心の中では秋月をどうからかってやろうかとずっと考えながら、大した役者である。差し当たっては…

「はい!いきましょう!せーの…」

秋月が浴槽に飛び込むんじゃないかという勢いで掛け声をあげた隙に。

「よいっしょ」

「ああっ!?」

滑り込むように一人だけ浴槽に入り、出し抜かれてショックだと悲鳴をあげる秋月の顔をじっくりと堪能する。


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