過去ログ - まゆ「初めまして、佐久間まゆです」
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2:名無しNIPPER[sage]
2015/01/14(水) 19:38:21.90 ID:ByYLF2FHo
ふーん、あんたもまゆってんだ


3:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 19:43:31.91 ID:489M/iyuo
うちの事務所は決して大きくはない。

それでもそれなりのコネクションがあり、そこそこの知名度がある子たちがいる。


以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 20:20:36.12 ID:489M/iyuo
そういった事情もあり、1次審査というレベルですらない書類審査はほぼ俺が受けている。

人材が豊富なことに越したことはないし、ある程度はおまけで「思い出作り」をさせてもいいとも言われている。

ようするに、各種手続きで現金だけいただき、それなりに小さな小さな活動……らしきもの、をしてもらうということだ。
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 20:40:25.46 ID:489M/iyuo
パラパラとめくっていく中で、1枚の書類に目が留まる。

佐久間まゆ。15歳。趣味は編み物……同封の写真は、少し恥ずかしそうにはにかむ姿が写っている。

本人が気合いを入れて撮った、というよりも家族が応募してしまった……という体を装うためのものだろうか。
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 20:48:24.00 ID:489M/iyuo
――


結論から言えば、面接は最悪に近かった。

以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 20:55:53.69 ID:489M/iyuo

しかし、そんな強烈な親を見てもまだ彼女に対して惹かれるものがあった。

だからもう一度だけ、親を連れてこないで、ゆっくりと話を。そう帰り際に小さく約束をした。

以下略



8:名無しNIPPER[sage]
2015/01/14(水) 21:03:39.10 ID:je2Af0Cc0
エアPかな?


9:名無しNIPPER[sage]
2015/01/14(水) 21:10:46.92 ID:vDl7Wl8F0
ここがモデルの事務所なのかもしれない


10:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 21:11:23.07 ID:489M/iyuo
待ち合わせたのは小さな喫茶店。

社長も、彼女の親もいない。連絡をもらった時の条件としてそれが挙げられたからだ。


以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 21:23:35.46 ID:489M/iyuo
そうですか、とまた困ったように彼女が笑う。


「私、お母さんにいろいろと言われて育ってきたんです。可愛い子になりなさい、って」

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 21:29:28.17 ID:489M/iyuo
ありがちなセリフだと自分でも思う。それでも、引き留めないといけないような気がした。

彼女にとって夢中になれるものが見つかるか、ではなく彼女を引き留められるかだけで話を続けていた。


以下略



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