23:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 21:13:47.86 ID:sdjP5j9j0
澪ちゃんが足を止めた。
わたしも慌てて足を止めて、振り向く。
強い目をして澪ちゃんがわたしを見ている。思わずひるんで一歩後ずさってしまう。
「わたしと律が不幸になるのはおかしくて…
わたしとムギなら不幸になってもいいなんて…
そんなバカな話あるわけないだろ」
カタカタカタ…風が吹いて校舎の窓を揺らした。
非常灯が赤く光を放っている。
何も言えないわたしを追い越して、ギィギィと音を鳴らしながら澪ちゃんはひとりで階段を上っていく。
ケータイの光はわたしの足元を照らしていて、
先を行く澪ちゃんがそのまま暗闇に溶けていく。
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