過去ログ - 紬「真夜中のいちご」
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5:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 21:02:04.05 ID:sdjP5j9j0

それでもわたしたちの部屋を照らす新しい光が嬉しくて、わたしはひとりで笑った。
大丈夫。もうすぐ日が沈んで夜がくる。
今はなくてもいい灯りも、夜になれば、必要になる。

「オレンジ色の灯りって、なんだか落ち着くよな」

「LEDに比べると寿命も短いし、電気代もかかるらしいけど」

「いいじゃないか、別に」

「また買い替えにいかないといけないよ」

「いいじゃないか、買い換えれば」

「そう」

オレンジ色のやさしい灯り。
ふたりの太陽。
やわやわとわたしたちを照らしている。

この灯りはいつまでわたしたちを照らしてくれるのだろう。

灯りが消えた。
あのひとが、スイッチを切ったのだった。

テーブルの上には旬を過ぎたいちご。

天井を見上げたままだったわたしは、灯りが消えるのといっしょに
そっと瞳を閉じた。

ー第0話 おわりー



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