7: ◆FLVUV.9phY[saga]
2015/01/15(木) 22:43:16.40 ID:+FvHVe/io
そして、あまりにもドン引きしすぎて当初の目的を忘れ、目の前の白い獣に背を向けて疾走する。
そう、それはあまりにもシンプルな回答だった。
走りながら彼女は考える。
きっとこれは悪い夢に違いないと、きっと朝起きたら憎たらしいはずの契約を迫ってくる詐欺師に戻っているんだと。
きっと自分は疲れているんだと。だから少し休まないと、と。
魔法少女の足は速い。なので、キュゥべえは逃げるほむらを追いかけることなく、その背を見送るばかりだった。
「まったく、きちんとお願いしたのにわけが分からないよ」
モフモフと尻尾を振るって、背中を見送ったキュゥべえもまた歩き出す。
夜道にとけるようにその姿は消えていき、あっという間に見失ってしまうのであった。
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