過去ログ - 澪「ずっと、あなたが好きだった。」
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5:名無しNIPPER[saga]
2015/01/15(木) 22:30:17.11 ID:Y0jxl3IJ0
『はい、どなたですか?』
「あ、澪です。秋山澪です。お久しぶりです」
『澪ちゃんって…あの澪ちゃん!まぁまぁまぁまぁ久しぶりね!!今玄関開けるわね!』
ぱたぱたと家の奥から駆けてくる音がして、ガチャッと扉が開いた。
何年振りだろう。
久しぶりに会う田井中のおばさんは、相変わらず元気でキレイなままだった。
「うわぁ〜澪ちゃん久しぶり!綺麗になったわねぇ…でもどうしたの、突然?」
「お久しぶりです。すみません急に来たりして…」
「何言ってるの、全然構わないわよ!何かあったの?」
「ちょっとこっちに帰ってくる用事があったものですから…律、いつも何時くらいに帰ってきますか?」
「最近忙しくしてるみたいだからね、今日もたぶん…帰ってくるのは遅いんじゃないかしら」
「そうですか…」
「ごめんね。もしかしてあの子、澪ちゃんと約束してた?」
「いや!違うんです。私も何も連絡してなくて…本当に急に帰ってきたものですから…」
「そう、悪いわね」
「いきなり顔見せてびっくりさせてやろうかなーって思って…また私の方から律に連絡してみます」
「家で上がって待っていてくれてもいいのよ?」
「いえ、でもウチで両親も待ってますから…じゃあ…」
「あ、そうだ澪ちゃん」
「はい?」
「お母さんから聞いたわよ。おめでとう」
おばさんはにっこりと笑った。
私はそれに応えるように曖昧に笑いながらお礼を言った。
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