5:即興・遅筆・駄文です[saga]
2015/01/15(木) 23:39:42.57 ID:7tGAuO9v0
「うぇ〜い、独身がなんぼのもんじゃぁい、ばぁかー!」
「うふふ、もう、飲み過ぎですよ?音無さん」
今日はもうべろべろですね、音無さん。
いつも飲むときはもっとおとなしいのに。
え、いつもこんなじゃないの?って思った人は、ちゃ〜んと反省してくださいね?
音無さんは、本当の意味で大人な方なんですから。
「ほぅらぁ〜、あずささんものんでくださいよーぅ!」
「はい、お願いしますね」
だって、こんなにテンションが高いのは、私の為なんだもの。
普段飲まないようないいお酒を飲んで、私に悲しい事を考えさせないようにしてくれている。
そうなんでしょう、音無さん。
「・・・・音無さん、寝ちゃいました?」
うふふ、寝てしまったみたいです。
こうやって落ち着いてみると、どうしても考えてしまいます。
「はぁ・・・・」
この年になって、まさか初めてこんな思いをするとは思わなかったわ。
運命の人、だったらいいな、なんて思っていたのに。
でも違ったみたいね。
「・・・あずささーん・・・もっとぉ・・・」
ありがとうございます、音無さん。
今日、事務所で落ち込んでいた私を誘ってくれて。
音無さんが居なかったら、私はきっと今頃泣いていたでしょうね。
こうやって、お酒を飲んで、楽しくおしゃべりして。
気持ちの整理ができたわけではないけれど、踏ん切りをつける覚悟は出来ました。
私は、あの二人を応援します。
私の大好きな二人を。
そして、私の恋心は全部捨てちゃいます。
捨てられないかもしれないけれど、せめて隠します。
さぁ、心でそっと、別れを告げましょう。
私の好きだった人に。
「さて、音無さん、帰りましょう?」
「うみゅぅ・・・・・」
「ほら、立って下さい。お会計はしておきますね」
「あら?ここから、どうやって帰るのかしら?・・・・・・・多分あっちね。行きましょう、音無さん」
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