11:名無しNIPPER[saga]
2015/01/17(土) 19:54:37.46 ID:cF1HlNHB0
  
 九階、ここは鏡の国。 
 全て鏡で出来ている一本の道。 
  
  
 道はまっすぐなのに、周りに散りばめられた鏡が私の頭を揺さぶってくる。酔ってしまいそうだ。 
  
  
 だからただ前だけを見て歩いていく。周りの景色に呑まれないように。 
  
  
 すると、誰かが向かい合った方向から近づいてきた。 
 長い黒髪、無愛想な顔をしていてちょっと生意気そうな印象を受ける。 
 手には小さな犬、どこか懐かしい花の香りが鼻腔をくすぐる。 
  
  
 彼女は、私だった。 
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