40: ◆.rY2qo2h4vIA[saga sage]
2015/01/18(日) 15:50:42.30 ID:f61qpw8i0
「君の描いた絵にはまだ小さな余白がある」
見慣れた校舎と、その屋上
そこに何か描こうとして、消した跡があった
「そこには元から何もないわ」
そういう彼女の声は、いつかみたいに震えていた
「元から、いたじゃないか」
「いつもその屋上に、僕たちはいたじゃないか」
「元の世界を描き出したはずの絵に、僕たちがいないはずがない...そうだろ」
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