過去ログ - 輿水幸子「シンデレラ前夜」
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3:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/18(日) 23:48:31.50 ID:VuGb7MUjO
それでもボクは負けませんでした。
言われても、言い返されても否定し続け、反論し続けていきました。

それでも状況は変わることなく、一日が過ぎ、一週間が過ぎ、一か月が過ぎ…。

以下略



4:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/18(日) 23:49:17.96 ID:VuGb7MUjO
ここ最近は、登下校も一人です。誰も側に居たくないみたいです。
女子の噂話ももっと小さい声でしてくれればいいものを、
わざわざご丁寧にボクに聞こえるように話すから性質が悪い。

誰もボクと遊びたがらないから一人ぼっちで放課後を過ごします。
以下略



5:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/18(日) 23:49:57.99 ID:VuGb7MUjO
テレビをつけると、キラキラした衣装を身に纏って、
楽しそうに笑っているアイドルが眼に入ってきて、
今のボクには眩しすぎて、すぐにチャンネルを変えてしまいました。

ボクはあとどれだけ踏ん張ればいいんでしょうか。
以下略



6:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/18(日) 23:50:54.68 ID:VuGb7MUjO
人気者の男子が何やらそわそわしながらこちらに近づいてきました。

何か言いたげな様子。ボクは咄嗟に心を閉じて、ノートに書かれている文字を見つめます。

結局彼は何も言わないまま、ボクの横を通り過ぎて行きました。
以下略



7:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/18(日) 23:51:27.20 ID:VuGb7MUjO
今日も、公園のぶらんこは一人寂しく揺れています。

きーこーきーこー。

辛いなって、寂しいなって、ぶらんこの音が言っているみたいで、
以下略



8:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/18(日) 23:52:12.67 ID:VuGb7MUjO
きーこーきーこー。

隣のぶらんこが揺れる音。

袖で涙を拭いて、盗み見るように隣のぶらんこを確認。
以下略



9:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/18(日) 23:52:48.79 ID:VuGb7MUjO
「必要になったら言ってください。お貸しします」

借りれるわけがない。

「…」
以下略



10:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/18(日) 23:53:28.03 ID:VuGb7MUjO
「…」

「…あの」

「はい、何でしょう」
以下略



11:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/18(日) 23:54:13.94 ID:VuGb7MUjO
「何で、ボクがいじめられなきゃいけないんでしょうか…」

「…」

「ボクは何もしていないのに、ただ、悪口に反論しただけなのに、何で…」
以下略



12:名無しNIPPER[saga sage]
2015/01/18(日) 23:54:54.64 ID:VuGb7MUjO
「あ、いえ、ブスかどうかという事ではなくて」

「…?」

「きっと、貴女が魅力的だから、接点がほしくてそんな言葉を言ったんじゃないかと」
以下略



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