過去ログ - 【艦これSS】提督「壊れた艦娘と過ごす日々」04【安価】
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◆oeBS4v7bwY
[saga sage]
2015/01/23(金) 02:48:53.75 ID:UBHtDma5o
浜風「夕立さん、少し下がってください!」
背後を振り返ったわけではない。
しかし浜風には、榛名が砲撃を出来ていないという確信があった。
照準内を夕立が行ったり来たりしている事で、榛名が撃てないでいる。
それは榛名の過去を知っていなければ分からないことで、そして浜風は知っていた。
人を救うことに快感を覚える浜風からしたら、榛名もまたその悦の対象だった。
なので浜風としたら、榛名が困るだけであれば別段構わなかったのだが、しかし事はそう単純ではない。
榛名が砲撃を出来ずにいることで、数的有利はほぼなくなった。
むしろ、状況は不利だと浜風は感じていた。
こんなに前線に出てまで砲撃をしたことなど浜風自身今まで無かった事だし、恐らく睦月もそうだろう。
口を開けっ放しにしながら砲弾を連射する睦月をちらりと左目で見ながら、旋回して敵の砲撃をかわす。
夕立「まだいけるっぽい!」
今こうして、目の前の人型の深海棲艦─恐らくは駆逐棲姫だろうか─に手一杯になっているのに、もしここに空から爆雷が降ろうものなら、きっとかわせないだろう。
浜風「……!」
そう思い、はっと息を呑みながら空を見た。
浜風「夕立さん! 上!」
夕立「えっ?」
果たして浜風の悪い予感に連鎖するように。
ふらふらと夕立の頭上に、黒い塊が落ちながら口を開いた。
夕立「──!」
爆ぜる音と共に、夕立の姿が煙で見えなくなる。
睦月「夕立ちゃん!? 夕……ふにゃあ!」
しかし夕立に構っている暇はない。少しでも気を抜こうものならば自分もまた、目の前の駆逐棲姫に撃ち殺されかねないのだ。
冷たい汗を掻きながら浜風が敵と夕立の居た空間を交互に見やる。
夕立「痛、う……」
ふらつきながらも夕立は何とか声を挙げた。
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