13:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:06:08.78 ID:lcz/DI660
キョン「・・・。見てれば分かる、お前が誰よりも大切に思っている存在が誰か、な」
ふと、先ほど目にしていた文字の並びが頭を掠めた
本の中に紛れていた彼女への想い
無自覚ながらも確かに生まれている感情に憤りしか感じない
14:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:09:25.35 ID:lcz/DI660
否定ではなく肯定になる態度は
見ているだけの自分を攻めているようにしか見えない
今だけじゃない。
俺を見るお前の目はどう取り繕うと、求めるものを妨害する存在
15:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:11:54.01 ID:lcz/DI660
大きく息を吐き捨て
此処での読書はもうできないなと肩を竦める
立ち尽くし、動けなくなっている彼女の横を素通りすると
自分でも驚くほど低い声が出た
16:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:14:32.02 ID:lcz/DI660
17:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:16:11.85 ID:lcz/DI660
俺の世界の朝倉涼子は過去に2回も俺を殺そうとした人物であり
俺からしてみれば敵でしかない
でも、その事実はこの世界では何の形も持たない
ただの偽り
18:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:18:04.13 ID:lcz/DI660
長門「・・・すまない」
言いすぎたと思ったのだろうか
戸惑った長門が俺を支え起こそうとするがその手を払う
19:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:19:54.45 ID:lcz/DI660
人という生き物は真実か嘘かを必要以上に知ろうとするが
自分の本当の気持ちなんて分かりはしない
それは長い時の中で何度も入れ替わる形の分からないモノだからな
なんであんなことを言ってしまったのだろうか
20:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:23:03.75 ID:lcz/DI660
たった1人、漆黒の闇に覆われている空を見上げれば瞬く星が見える
この場所がどこだろうと、変わらない景色
その下で彼女を思えば悪くない夜になるだろうか
もう遠くに感じる記憶の中、あいつと2人で見た同じ世界
21:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:24:34.58 ID:lcz/DI660
ふと
冷たい指に何かがふれた
キョン「ッッ!!」
22:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:26:37.93 ID:lcz/DI660
なんで、居やがるんだ
なんで、こんな時に・・・
ハルヒ「関係あるわよ!あんたになくてもあたしにはある!仲間なんだから!」
23:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:28:50.04 ID:lcz/DI660
ハルヒ「仲間でしょ!今までずっと一緒にいて、一緒に戦ってきたわ」
簡単に言う彼女の言葉に偽りはない
純粋で真っ直ぐで、だからこそ余計に辛い
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