9:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 19:54:03.13 ID:lcz/DI660
朝比奈さんと別れた後
見慣れた図書館に足を踏み入れる
ぐるりと周囲を見回すと目的の物は予想を裏切らない形で存在していた
キョン「あぁ、やっぱり・・・か」
10:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 19:57:13.17 ID:lcz/DI660
ほむら「・・・少し、いいかしら?」
数時間経った頃だろうか
戸惑い気味に声をかけられ思考を中断される
11:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:00:27.30 ID:lcz/DI660
ほむら「・・・もう少し私達を信じてほしいの」
キョン「信じる?そんな随分と子供っぽいことをわざわざ言いに来たのか?魔法少女とやらは物好きが多いな」
この世界の魔法少女という存在
12:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:03:22.18 ID:lcz/DI660
ほむら「そうじゃないわ!私は・・・あなたの助けに・・・」
キョン「助けになりたい?よくそんなことが言えるな」
キョン「俺の世界はお前が壊した。戻りたくても戻る術も、世界すら存在しない」
13:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:06:08.78 ID:lcz/DI660
キョン「・・・。見てれば分かる、お前が誰よりも大切に思っている存在が誰か、な」
ふと、先ほど目にしていた文字の並びが頭を掠めた
本の中に紛れていた彼女への想い
無自覚ながらも確かに生まれている感情に憤りしか感じない
14:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:09:25.35 ID:lcz/DI660
否定ではなく肯定になる態度は
見ているだけの自分を攻めているようにしか見えない
今だけじゃない。
俺を見るお前の目はどう取り繕うと、求めるものを妨害する存在
15:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:11:54.01 ID:lcz/DI660
大きく息を吐き捨て
此処での読書はもうできないなと肩を竦める
立ち尽くし、動けなくなっている彼女の横を素通りすると
自分でも驚くほど低い声が出た
16:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:14:32.02 ID:lcz/DI660
17:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:16:11.85 ID:lcz/DI660
俺の世界の朝倉涼子は過去に2回も俺を殺そうとした人物であり
俺からしてみれば敵でしかない
でも、その事実はこの世界では何の形も持たない
ただの偽り
18:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:18:04.13 ID:lcz/DI660
長門「・・・すまない」
言いすぎたと思ったのだろうか
戸惑った長門が俺を支え起こそうとするがその手を払う
19:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 20:19:54.45 ID:lcz/DI660
人という生き物は真実か嘘かを必要以上に知ろうとするが
自分の本当の気持ちなんて分かりはしない
それは長い時の中で何度も入れ替わる形の分からないモノだからな
なんであんなことを言ってしまったのだろうか
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