過去ログ - 【バジリスク】伊甲二十勇士が現代にやってきた【甲賀忍法帳】
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102: ◆Qv62x/vXTs[saga]
2015/04/05(日) 00:22:34.99 ID:mhAYsEHAO


……夜

男「深夜アニメのクォリティーも結構向上してきているな」

天膳「男殿。入るぞ」スーッ
男「んあ?」ジロリ


天膳「……何じゃ?この黒い茶は?」

男「茶ではない。『コーヒー』という。漢字だと『珈琲』だな。煎った豆を挽いた粉を濾し紙に載せ、湯を注いで豆の成分を出す。この豆は煎ると黒くなるから、湯の色も黒くなる」

天膳「ふむ…」ズズズ

天膳「苦い…濃茶とはまた違った苦さじゃ」

男「砂糖。あるぞ?」

天膳「否。苦くあるが、飲めぬ事は無い……待て砂糖。だと!?」ギョッ

男「んあ?砂糖がどうかしたか?」ズズズ

天膳「砂糖といえば、砂金と同量で取引するもの。軽々に使えるものではない!」クワッ

男「なぁ、天膳殿。この世の中では砂糖が簡単に安く手に入る。と言われればどうする?」ズズズ
天膳「何と……」

男「多分天膳殿は、伊賀衆の為に何かをするおつもりなのだろう。
しかし、その目標と取る手段を誤れば表と裏両方の組織から、お尋ね者となる」

男「今居る世の中は、自由なようで不自由だ。だがそれは、『暴力による目的達成』が規制され、『法による支配』が確立しているからだ。
では『暴力に拠らず、法の網目をくぐった』手段なら?また『裏社会』が表沙汰に出来ぬ事態なら?」

男「更に言うと、慶長の世とは違い物の流れは大量かつ迅速であり、根幹の技術は比べ物にならない位進んでいる。
その反面、技術に頼り切って人そのものの能力は凄まじく退化した」

男「さて天膳殿。もし貴殿が表沙汰に出来ぬ何かを手にしようと画策したとして、まず当たる壁は手駒の少なさと情報の少なさ。では?」ニンマリ

天膳「………」

男「で、ここに自らの理解不能の技術を易々と扱う者がいる」ニヤニヤ

天膳「………」

男「どうだろう。貴殿の企みに一枚噛ませては貰えんか?何。分け前なぞ要求せんよ。ただ、『伊賀忍者』の真実の実力と技術を見たいだけだ」

男「映画や芝居の忍者ではない、等身大の忍者を見たい」

天膳「………」

男「返事は今で無くてもいい。ただ、色よい返事を期待している」ニヤニヤ

天膳「………珈琲とやら、馳走になった。この礼は必ず」スーッ パタン

男「まあなあ、あんだけの実力を持っていれば矛先は裏社会の金に向かうよなぁ…
ついでに詐欺られた爺婆の金も取り返してもらおう」ニタァ ケッケッケッ


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