2:名無しNIPPER[saga]
2015/01/20(火) 01:07:24.90 ID:VOFyRBZaO
恭介「…っはぁ!っはぁ…!!」
頬を伝い床に落ちる汗を拭う。
またこの夢。
消えていく誰かを追い求め、そして追い付かずに絶望する夢。
最悪の、悪夢。
ただのありきたりな話。
そう、僕はバイオリニスト。
幼い頃から天才と呼ばれ、そして他人に比べれば少しの努力と、運で成り上がった音楽家。
あまりに自虐的なのも仕方ない。
だってそれは、本当のことだから。
そして、そのありきたりな話には。
山場なんて存在しない。
あるのはただただ決められた平坦な道と。
その先にあるかもしれない光に狂ったように突き進む蛾のような僕。
見苦しい。
僕は何がしたかった?
恭介「分かってるさ」
何もしたくない。
もう、うんざりだ。
13Res/8.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。