過去ログ - 【ラブライブ】ことり「真っ赤に染まったアネモネの花」
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14:名無しNIPPER
2015/01/25(日) 00:35:43.62 ID:5A7m/8H6O


好きになったのはいつだったか、
もう昔のことすぎて覚えていない。


気づけば、いつも一緒だった。
そう、私達は「3人で」いつも一緒だった。



当たり前のように一緒にいて、
当たり前のように好きになって。

そんな日常もある日、
大好きな穂乃果ちゃんの一言で終わりを告げた。





「海未ちゃんと、お付き合いすることになりました……」








えへへ、と可愛く照れ笑いをするも、私の耳には全く声が届かない。

視界に靄がかかって、穂乃果ちゃんと海未ちゃんの姿もきちんと見ていられない。



一歩、また一歩と
後ずさり、後ずさり。





「おめでとう、幸せになってね」なんて、
嘘の笑顔で固めたとしても数秒後にはボロが出る。


じわじわと、涙腺が緩んでいくのを感じて私は慌てて顔をそらす。




「2人は両想いだったんだねっ、」


「えぇ……恥ずかしいですが」
「でもでもっ、これからも3人で一緒にいようねっ!」



残酷すぎる穂乃果ちゃんの言葉に、今度こそ視界が真っ暗になる。

私は「恋人」である2人の中にどうやって入っていけばいいのか。


友達と恋人のラインが分からない。
海未ちゃんは良くて、私がダメなこと?

区別が付けられている中で
ただ一人、穂乃果ちゃんへの想いを抱えて3人で一緒にいるなんて、それはなんと言う名の拷問だろうか。



「そう、だね」


顔に張り付いたままの笑顔で、空虚を見つめ私は心のない返事を返した。



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