過去ログ - 姫「王子の代わりに戦う使命を負った」
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10: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/20(火) 16:28:27.02 ID:v18eES5U0
>翌日

姫「ふぅ〜…」

久々の女の格好に落ち着く。
ここの所王子に代わる日が続いていたので、ようやく自分に戻れたような気がして緊張が解けた。

王子は今頃、氷河魔人を倒した功績を自慢し街の人達にちやほやされているのだろう。
なら私も、今日は休みを取らせてもらおう。

姫「少し出掛けてきます」

獣人「あまり遠くへ行かれぬよう」

姫「わかっています」

お忍びの格好で外へ出る。服装を質素にすれば、案外気づかれないものだ。
しかし、人の多い所へ行くつもりはない。気分転換に城の周囲を散歩するだけだ。
自然の多い場所で花を見たり、小鳥のさえずりを聞いたりするのが私の趣味だ。

姫(空気が気持ちいい)

日頃の疲れが癒されていくようだった。

姫「…ん?」

気になる人物を発見した。

姫(……不審者?)

若い男が何やら険しい顔で城の方をじーっと見ていた。
何やら大きな包みを抱えているが…泥棒?

姫「ねぇ」

「うわぁ!?」

その男は私の接近に気づいていなかったのか、声をかけたらとても驚いていた。


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