過去ログ - 姫「王子の代わりに戦う使命を負った」
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153: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/30(金) 16:37:17.09 ID:Fl0Abt9F0
姫「なら、証明してみて下さい」

私は兵士の方に目をやった、事情を知らぬ兵士も、民衆達同様目を丸くしている。

姫「そこの貴方、王子に剣を貸して差し上げて」

兵「え…っ!?」

姫「私と王子が決闘してみます…王子が英雄だというなら、私に勝てるはずですね?」

王子「な、なななな…」

王子の顔がどんどん青ざめていった。そのわかりやすい様子に、人々もようやく王子に懐疑の目を向けた。

爽快だ――何だかそう思えた。今だ、やってしまったという興奮が私の心臓を高鳴らせている。
しかしもう、1度私についた火が止まらなかった。

姫「さぁ王子!戦いましょう!皆の前で!証明なさい!!」

王子「あ…ああぁ…」

王「そこまでだ」

お父様――国王がその場を諌めるように姿を現した。
人々は国王の登場に静まり返った。

王「…ご苦労だった。まずは城へ戻れ」

それだけ言うと、お父様は先に城へと戻っていった。その後を、王子が追いかける。

「何の説明もなしかよ…」
「でも、あの様子…まさか本当に…」

姫「…」

人々の間で色んな噂が飛び交っていた。私はそれで満足する。

そして私も、城へと戻っていった。


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