過去ログ - 姫「王子の代わりに戦う使命を負った」
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◆WnJdwN8j0.
[saga]
2015/01/30(金) 16:37:17.09 ID:Fl0Abt9F0
姫「なら、証明してみて下さい」
私は兵士の方に目をやった、事情を知らぬ兵士も、民衆達同様目を丸くしている。
姫「そこの貴方、王子に剣を貸して差し上げて」
兵「え…っ!?」
姫「私と王子が決闘してみます…王子が英雄だというなら、私に勝てるはずですね?」
王子「な、なななな…」
王子の顔がどんどん青ざめていった。そのわかりやすい様子に、人々もようやく王子に懐疑の目を向けた。
爽快だ――何だかそう思えた。今だ、やってしまったという興奮が私の心臓を高鳴らせている。
しかしもう、1度私についた火が止まらなかった。
姫「さぁ王子!戦いましょう!皆の前で!証明なさい!!」
王子「あ…ああぁ…」
王「そこまでだ」
お父様――国王がその場を諌めるように姿を現した。
人々は国王の登場に静まり返った。
王「…ご苦労だった。まずは城へ戻れ」
それだけ言うと、お父様は先に城へと戻っていった。その後を、王子が追いかける。
「何の説明もなしかよ…」
「でも、あの様子…まさか本当に…」
姫「…」
人々の間で色んな噂が飛び交っていた。私はそれで満足する。
そして私も、城へと戻っていった。
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