過去ログ - 姫「王子の代わりに戦う使命を負った」
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3: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/20(火) 16:23:08.77 ID:v18eES5U0



王「ご苦労だったな。ほとんどの国が魔王に屈服する中、お前の活躍は我が国の誇りだ」

姫「…はい」

氷河魔人を倒した報告をし、父である王は事務的に言った。
「王子」を讃える兵士達の声があたりから聞こえる。だけど兵士達は私が私であると知らない。
今この空間で私を知っているのは、たった3人――

王妃「これからも頼みますよ、王子」

姫よりも王子を愛する母。

獣人「…」

無愛想な私の側近。

王「では下がれ」

そして、私に王子であれと命じた父――


私を知る人達の温かみのない態度にはもう慣れた。
私は廊下に出て、部屋まで戻ろうとしたが…


王子「よぉ帰ったのか」

女装に身を包んだ王子――私の双子の兄に出くわした。
周囲に人がいない所では、彼は男口調で話す。


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