3:名無しNIPPER
2015/01/21(水) 23:48:22.20 ID:2VPYRRJgo
貴音「小鳥嬢。窓から空を、見ていただけますか」
小鳥「空を? わかったわ……わあ、綺麗な星空」
貴音「はい、確かに。今日は一層、星達が輝きに満ちております。雲一つない夜を、遊び、喜ぶかのように……」
小鳥「あら? でも……月が、見あたらないわね。これって」
貴音「はい、その通りです。今日は……新月、なのです」
小鳥「貴音ちゃん。貴音ちゃんの元気がないのって、もしかして……」
貴音「……はい。そのことに関係しております。聞いていただけますでしょうか」
小鳥「もちろんよ、貴音ちゃん」
貴音「感謝いたします。では。……小鳥嬢。わたくしは、月を眺めることに至上の幸福を感じております」
小鳥「ええ、知ってるわ。貴音ちゃん、月、好きだものね」
貴音「はい。そして、あの方が去ってから、より一層、その時間は増えました。なぜなら月は、この世界のどこであっても、等しく浮かぶからです。
わたくしが見ているのと同じ月を、遠いかの地で、きっと、あの方も見ていると、そう思えるからです」
小鳥「そうね。どこにいたって月を見れば、プロデューサーさんならきっと、貴音ちゃんのことを思い出すんじゃないかしら」
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