12: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:21:56.53 ID:E6AlHoQN0
「…ごめんな。ずっと貴音の前じゃ吸わないようにしてたんだけど」
13: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:22:37.96 ID:E6AlHoQN0
「…この店、もうあんまり客入らないようになったね」
「あの頃は、とっても賑わってたのに」
14: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:23:15.77 ID:E6AlHoQN0
「…なぁ、俺たち、何にも知らない人から見たら」
「今でも、恋人同士に見えるかな?」
15: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:23:52.65 ID:E6AlHoQN0
「……」
「それでもどこかに悲しいと思ってしまう俺がいるんだよなぁ…」
16: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:24:46.32 ID:E6AlHoQN0
「…昔、こんな言葉を聞いたんだ」
「『女はいつでも二通り。男を縛る強い女と、男にすがる弱虫と』」
17: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:25:21.13 ID:E6AlHoQN0
18: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:26:25.62 ID:E6AlHoQN0
「…えぇ、わかっています」
「それは私の中の幻であること、そしてあなたが私に対しても、同じように思っていてくださっていたこと」
19: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:27:05.18 ID:E6AlHoQN0
「…ふふ。こんなふうに、しっかりとあなたの目を捉えるのはいつぶりでしょうか」
「いつからか、見つめ合うことよりも大切なことが増えていってしまいましたから」
20: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:27:54.17 ID:E6AlHoQN0
「…貴方の瞳に、私がまだいるのですね」
「でもきっと、涙で汚れて酷い顔でしょう…?」
21: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:29:16.05 ID:E6AlHoQN0
「…すこし、お時間をよろしいでしょうか?」
「最後に、化粧をし直してきます。だから」
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