18: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:26:25.62 ID:E6AlHoQN0
「…えぇ、わかっています」
「それは私の中の幻であること、そしてあなたが私に対しても、同じように思っていてくださっていたこと」
19: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:27:05.18 ID:E6AlHoQN0
「…ふふ。こんなふうに、しっかりとあなたの目を捉えるのはいつぶりでしょうか」
「いつからか、見つめ合うことよりも大切なことが増えていってしまいましたから」
20: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:27:54.17 ID:E6AlHoQN0
「…貴方の瞳に、私がまだいるのですね」
「でもきっと、涙で汚れて酷い顔でしょう…?」
21: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:29:16.05 ID:E6AlHoQN0
「…すこし、お時間をよろしいでしょうか?」
「最後に、化粧をし直してきます。だから」
22: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:30:00.06 ID:E6AlHoQN0
「どうか私を、綺麗な思い出に、してください…」
23: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:30:44.70 ID:E6AlHoQN0
「席を立つのは、あなたからです」
24: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:31:21.51 ID:E6AlHoQN0
「…こうして、貴方の後ろ。影を踏んで歩いた癖が直りません…」
「これからは私、何を頼りに歩いていけばよいのか…」
25: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:33:07.83 ID:E6AlHoQN0
「もうその声も、聴けなくなってしまいますね…」
「…どこを見回しても、もう、誰もいなくなりました」
26: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:33:25.02 ID:E6AlHoQN0
「はい…。では、さようなら」
「今日まで、どうもありがとう御座いました」
27: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:34:48.87 ID:E6AlHoQN0
「……」
「…出会いは別れの始まり、別れは出会いの始まりと申しますが」
28: ◆dY9RWPXaDQ[saga]
2015/01/22(木) 00:35:33.11 ID:E6AlHoQN0
「外は白い雪の夜、ですか」
「この手のひらの上の雪のように、儚くとも、純粋に恋をしていた時がありましたね…」
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