過去ログ - BとYとK
1- 20
4: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/01/22(木) 20:48:08.93 ID:FM5KuAEp0
馬の蹄「闊歩、闊歩…」

商人「おっ?遠くに灯りが見えるぞ。行ってみよう。ハイヨー!」

鞭「ビシッ」
以下略



5: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/01/22(木) 20:48:44.73 ID:FM5KuAEp0
商人「ふう、美味しかった…どなたか知りませんがありがとう」

商人「ん?皿の下に手紙が挟まっている」

手紙『お腹は膨れましたか?では、この応接間の隣の客間でお休みください』
以下略



6: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/01/22(木) 20:49:16.98 ID:FM5KuAEp0
馬「ひひひん!」

商人「お前もゆっくり休めたようだな。…本当に地図もある。よし、帰ろうか」

商人「…おや?昨夜は気が付かなかったが…バラの香りがどこかから漂ってくる」
以下略



7: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/01/22(木) 20:51:53.78 ID:FM5KuAEp0
恐ろしい声「グゥオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

商人「!?」

馬「ひいん!?」
以下略



8: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/01/22(木) 20:52:20.65 ID:FM5KuAEp0
恐ろしい声の主(以下野獣)「今までなぜ姿を現さなかったか、わかるか?貴様を怖がらせないためだ」

野獣「きっと善良な旅人だろうと、一宿一飯を与えた。なのに…盗人だったとはな!」

商人「ゆ、許してください、いえ…申し訳ありません!!」
以下略



9: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/01/22(木) 20:52:49.08 ID:FM5KuAEp0
商人「い、家には5人の子供が私の帰りを待っています」

商人「最期の別れとして、一目会いたいのです…」

野獣「ふん、残念ながらお前の妻はこのまま子持ちの未亡人となろう」
以下略



10: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/01/22(木) 20:53:24.95 ID:FM5KuAEp0
商人「ドレスも宝石もねだらない、欲のない子、お土産には赤いバラ一輪を、と…」

野獣「…その娘のためのバラだったのか?」

商人「は、はい。それも、最初は私が無事戻れば何もいらない、と言ったのです」
以下略



11: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/01/22(木) 20:53:54.67 ID:FM5KuAEp0
野獣「よかろう。一度家に帰るがいい」

商人「ほ、本当ですか!?」

野獣「しかし、条件がある。その末の娘を伴って、ここへ戻って来るのだ」
以下略



12: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/01/22(木) 20:54:35.17 ID:FM5KuAEp0
馬車「ガラガラガラ…」

商人「困ったことになった…」

商人「子供達に…末妹にどう言えばいいのか…」
以下略



13: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/01/22(木) 20:55:13.29 ID:FM5KuAEp0
長兄「ええっ、またその屋敷に戻るのですか、父さん!?」

長姉「末妹のせいよ!あんたがそんなもの欲しがるから!」

次兄「…あああ、まだ脂の残る熊の毛皮…むせかえる獣の臭い…堪らないよお」クンカクンカスーハー
以下略



14: ◆54DIlPdu2E[saga]
2015/01/22(木) 21:01:19.34 ID:FM5KuAEp0
商人「…という訳だ…」

長兄「やっぱり俺が末妹の代わりに行くよ。銃も持って行こう、野獣を倒してやる!」

長姉「だめよ、兄さん!お父さんだけじゃなく兄さんまでいなくなったら!」
以下略



373Res/258.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice