過去ログ - 電「二重人格……」
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1:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:00:00.08 ID:WneXgdh80
読む前に

・初スレです
・初ssです

頑張って書いた愚作ですが、おつきあいいただければ幸いです。

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2:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:00:30.56 ID:nnJyo87t0
電は、優しい心を持った、艦むすであった。
初期艦としてこの鎮守府に所属し、その優しさで、他の艦むすたちを支えてきた。

曙「う〜……この私が大破なんて……屈辱だわ」
電「気にすることないのです! 次の出撃で、もっと成功させればいいのです」
以下略



3:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:00:57.99 ID:nnJyo87t0

***

提督「電、君には今日から、個室で過ごしてもらう。第六駆逐隊の子達と寝ることは、もうない」

以下略



4:名無しNIPPER[sage]
2015/01/23(金) 00:01:15.85 ID:HHb3T6l1O
プラズマとの二重人格かな


5:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:01:21.68 ID:nnJyo87t0
提督「君に家族がいるのか? いないだろう。君は武器として作られたクローンだ。試験管が、君の母親みたいなものだ。家族のいない君に、家族の何が分かる?」
電「でも、家族がいないから、人を殺して良いというのは……」
提督「口答えするな!!」

提督は電のこめかみを思い切り殴る。あまりの痛さに、電からは、涙と、かすかな嗚咽のみが聞こえてくる。
以下略



6:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:03:47.16 ID:nnJyo87t0
提督は、スペックは高いものの、優しすぎる電の改造として、人為的に人格を作ろうとしたのだ。

電は日に日に暗くなっていった。
提督の計画が始まる前は、夜戦時に「沈んだ敵も、出来れば助けたいのです」と呟いていた電は、今はもう何も言わなくなってしまっていた。

以下略



7:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:04:31.09 ID:nnJyo87t0
***

昼 食堂にて

雷「電! あんた本当にどうしちゃったの? おかしくなってもう半年くらいになるわよ!」
以下略



8:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:05:13.50 ID:nnJyo87t0
暁「あのね、私、昨日見ちゃったのよ。さっき響が言っていた、電が使われていない部屋に入っていくのを……それで中を覗いてみたら提督と電がいてね……」
雷響「う、うん」
暁「……人が殺されていく映画見てて……うぷっ、吐きそう」
雷「……」
響「……その、場所はどこだい?」
以下略



9:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:06:22.32 ID:nnJyo87t0

***

この話は、直ちに、その日のうちに、噂として広まった。そして翌日、青葉が真偽を確かめるため、夜に、その場所へ行った。

以下略



10:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:07:25.83 ID:nnJyo87t0
***

計画が始まって7ヵ月後、つまり、青葉が何かを失った翌月、提督はハレンチ事件を起こし、軍隊を去った。
前々から軍組織の中でも評判が悪かったらしい。

以下略



11:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:08:02.94 ID:nnJyo87t0

提督は電を呼び出した。第六駆逐隊の子達と一緒に。
電の目は、深海のように、光の進入を許さない。
提督は電に、前提督にやられたことをたずねた。電は何も答えない。

以下略



12:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:08:37.02 ID:nnJyo87t0
***

その日から、青葉と電は、本来のキャラを取り戻した。
青葉は活発で少々うっとうしい娘に、電は心優しい少女に。

以下略



13:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:09:18.14 ID:nnJyo87t0
***

潮「曙ちゃん、改になったんだね! 私も頑張らないと…」
曙「ふん! 私なんだから当然ね。これでも遅いくらいだわ」
電「曙ちゃんすごいのです!」
以下略



14:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:09:50.24 ID:nnJyo87t0
電?「今言ったこと、もう一回言って」
曙「えっ。え、えと、その…」
電?「もっかい言ってよ! おい!」
曙「ひっ! ご、ごべんなざい……」
電「……ふぅ……」
以下略



15:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:10:51.04 ID:nnJyo87t0
***

電の異変は、日に日に顕著になっていった。
提督は精神科の先生を招き、電の様子を見せた。

以下略



16:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:11:20.38 ID:nnJyo87t0
主人格、電(いなづま)。心優しい性格。
別人格、プラズマ。乱暴で、この世界を憎んでいる。

提督は、こう命名し、プラズマに対しては厳しく、電に対しては優しく当たった。

以下略



17:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:12:14.69 ID:nnJyo87t0
***

プラズマによる反抗がエスカレートした。提督は精神科の先生に依頼し、治療を図った。
別人格の時の行動を主人格である電に見せるという治療法。
プラズマに攻撃されるであろう、危険な撮影は、青葉が引き受けてくれた。
以下略



18:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:12:57.91 ID:nnJyo87t0
プラズマ「なにを撮ってるの?」
青葉「……」
プラズマ「ねえ、答えてよ、おい!」
プラズマは青葉を殴る。
青葉「いたっ……」
以下略



19:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:13:33.54 ID:nnJyo87t0
***

電「……電、どうしちゃったんだろう……」

プラズマの凶暴さから、一時的に艦隊から外された電。
以下略



20:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:14:08.11 ID:nnJyo87t0
プラズマ(……聞こえてる?)
電(ビクッ! だ、誰なのです?)
プラズマ(私は君。プラズマと言われている)
電(プラズマ……なんで……)
プラズマ(聞こえているみたいだね)
以下略



21:名無しNIPPER
2015/01/23(金) 00:14:50.38 ID:nnJyo87t0
心の中での、別人格との会話。プラズマと電の解離は、さらに進んだ。
隔離されている間は、電の意志により、あまり表に出ることが出来なかったプラズマは、自由に出入りが出来るようになった。

ドアの窓ガラスを割り、暴れることもあった。電の隔離部屋は、ある物置部屋に移された。
そしてついに、提督は苦悩の末、電の解体を決定した。
以下略



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