過去ログ - 電「お姉ちゃん達はズルいのです」
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35: ◆00ZRE1DaEk
2015/01/23(金) 23:31:50.00 ID:N0wwiHcjO
「司令官!もう一口頂戴?」

「はいはい。夕飯食べれなくなっても知らないぞ?」

「大丈夫よ。暁じゃないんだし」

「…………それ、暁には絶対に言うなよ」

拗ねて顔を合わせようとしない暁が目に浮かぶ。
端から見るには可愛らしいのだが、当事者となれば少し面倒くさい。

「そう言えば、あの子またピーマン残してたわよ」

「またか……今度見たら注意しておこう」

雷と色んな話をしたり、タルトのお返しをもらったりしているうちに私と雷の皿とコップは空になっていた。

「……さて、そろそろ帰ろうか」

「そうね、ご馳走さま。美味しかったわ!」

「………………あ、あの」

「ん?」

控えめに電が呼ぶ声がする。電の方を向くと、彼女はまだタルトを半分ほど残していた。

「すみません司令官さん。まだ食べ終わって無いのです……」

「いや、こちらこそ気にも止めなかったのが悪かった。ゆっくり食べていいぞ」

「気にも…………」

「ん?何か言ったか?」

ぼそりと何か呟いたような気がしたがタイミングが悪く、隣の席で注文を繰り返すウエイトレスの声と重なって聞き取れなかった。

「いえ、何も無いのです」

電はそう言ってパクパクと残ったタルトを食べていく。

「そうか?……あまり急がなくても良いぞ」

黙々と食べる電にそう声を掛けたが、スピードは下がらなかった。


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