過去ログ - 男「ただいまー」許嫁「…………」
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38:名無しNIPPER[sage]
2015/01/25(日) 15:26:50.13 ID:sIbUCpihO
期待
39: ◆64ADeZNCk.[saga]
2015/01/26(月) 09:44:06.52 ID:CSN5NFRd0
当初の予想に反して、この捜索は難航していた。
女の子を見かけたらそれぞれの携帯にすぐに連絡を入れるようにと、俺たちは事前に決めていた。
しかし、捜索を開始してから一時間。一向に連絡は来ない。
男(それにしても人が多すぎる……)
40: ◆64ADeZNCk.[saga]
2015/01/26(月) 10:05:19.76 ID:CSN5NFRd0
男(もう遠くに行っちゃってるかもしれないなぁ……いや、十中八九その可能性が高い)
朝女の子がいなくなってから、もうかなりの時間が経っている。
時間が過ぎていくとともに当然、女の子が遠くに行っている可能性がだんだんと濃厚になってくる。
そう考えると、なんだか今の自分が空回りしているような気がして、急に馬鹿らしくなってくる。
41: ◆64ADeZNCk.[saga]
2015/01/26(月) 10:27:45.43 ID:CSN5NFRd0
その時。
視界の隅の方に、人ごみにまぎれて白い影のようなものが通り過ぎたような気がした。
諦め半分で振り返ると、遠くに青いリボンのようなものが見えた。
そこから少し視線を下げると、灰色のセーラーカラーが通り過ぎる人の間から覗いた。
42: ◆64ADeZNCk.[saga]
2015/01/26(月) 11:00:33.07 ID:CSN5NFRd0
おばさん「いたっ!」
走り出そうとした勢いで、ちょうど横にいたおばさんの肩にぶつかった。
おばさんは手に持っていたビニール袋を落として、その中身を道にぶちまけた。
43: ◆64ADeZNCk.[saga]
2015/01/26(月) 11:12:59.22 ID:CSN5NFRd0
男「これで許してくださいっ!」
ビニール袋にすべてのもの(つぶれたトマト以外)を詰め終えて、
俺はおばさんとカップル、それぞれに二千円ずつ渡した。
俺の全財産。せめてものお詫びの気持ちだ。
44: ◆64ADeZNCk.[saga]
2015/01/26(月) 11:36:19.48 ID:CSN5NFRd0
プルルルルル…ピッ!
男友『ブラウンフィッシュからバルフィッシュ。ブラウンフィッシュからバルフィッシュ。応答願う』
男「こちら、バルフィッシュ。……って、今は遊んでる場合じゃねえんだよッ!!どうした!!」
45: ◆64ADeZNCk.[saga]
2015/01/26(月) 11:37:29.69 ID:CSN5NFRd0
×ブラウンフィッシュ
○ブラウンエンジェル
46: ◆64ADeZNCk.[saga]
2015/01/26(月) 11:45:46.07 ID:CSN5NFRd0
男友『俺も知らない隠れた名店が?そいつは驚きだな』
男「ちげーよバカ!女の子が見つかったんだよ!」
男友『なにっ!ほんとか!?』
47: ◆64ADeZNCk.[saga]
2015/01/26(月) 12:08:59.45 ID:CSN5NFRd0
男「あのっ、女の子見ませんでしたか!」
OL「……はい?」
男「だ・か・らー!美人な女の子、見ませんでしたかっ!」
48: ◆64ADeZNCk.[saga]
2015/01/26(月) 12:34:16.59 ID:CSN5NFRd0
男「はい。じゃあまたあとで連絡します」ピロリン
OL「うん、待ってるねー☆」ニコ
いや、ちげーだろ!
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