47:名無しNIPPER[sage]
2015/01/24(土) 02:08:46.07 ID:y9xDVq4jO
私は俯き気味の首を上げ、身体を勢いよく半回転させる。
二つに結った短い髪が遠心力に抗えずフワッと浮くと、
ちょっぴり焦げ臭いにおいが鼻についた。
そういえば、あの戦いの後から風呂に入っていなかった。
貴女に会うと分かってれば、せめてシャワーくらいは浴びたのに。
そんな取り留めの無いことを考えていたら、貴女の白いワンピースの裾が目に留まる。
さっき部屋に侵入した時は、確か着ぐるみのパジャマを着用していたはずだ。
わざわざ着替えたのだろうか。
少し目線を上げる。
貴女はちょっぴり不機嫌そうな顔をして、私の瞳をじっと見つめている。
白いワンピースが、よく似合っていた。
「向日葵―――…」
貴女は私の名前を呟いた。
一歩、二歩、私に近づく。
すぐ眼前に、貴女がいる。
貴女は、口を開く。
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