過去ログ - 武内P「あなたのお名前を」芳乃「わたくしはー」
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17:名無しNIPPER[saga]
2015/01/25(日) 11:49:00.42 ID:1ScxNNNj0

??「困っている人には力を貸しなさいとのばばさまのお言葉を守っているためでしてー」

仁美「困っている人って……この集落の人たちは!」

??「わかっておりますー。ですがー、わたくしは喚ばれてすぐにここで力の依り代にされましてー」

??「もはや自分では歩くこともー」

自分の身のことを語っているはずなのに、どこか他人ごとのようなのは、少女に施された術のせいか。

仁美「酷い……」

??「そなたは優しいのでしてー。ところでー、わたくしがそなた達を呼んだとのことですがー」

??「わたくしはそのようなことをした覚えがなくー、故にもう帰られるほうがよろしいのでしてー」

少女のその言葉に武内Pと仁美は顔を見合す。呼んだ覚えがないというのなら、自分達が見たあの
幻はなんだったというのか。
ここで武内Pは少女の目の前にある一際大きい札に「依代」と書かれている不自然さが気になった。
その札にはあと2つほど文字が入る空白があり、もしやと思い彼は少女に名を尋ねる。

武内P「ところで、あなたのお名前を伺っても?」

??「わたくしはー……わたくしはー? ……名は依代……でしてー……」

武内P「やはりそういうことですか」

仁美「え、えっとどういうこと?」

武内P「この子は名前を奪われその上に偽りの名を与えられています。そのために己自身を正しく認識できず」

武内P「自らの強い力をなにかのためのエネルギー源にされているようです」

武内P「そして自分達の見たあの幻は、この子の奪われた名前が形を持って彷徨っていたものでしょう」



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