過去ログ - 少年「『大丈夫だ、もう心配ないぞ。お前は生きていい』だっけ」
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2:名無しNIPPER
2015/01/27(火) 00:00:33.61 ID:XsMo6ytGO
 捨てた人間は今も素知らぬ顔を突き出しながらで日常を歩んでいるのだろう。


少年「かわいそうに」


 僕はそう言葉を口にした。
 これもまた、誰もが口にする常套句に過ぎなかった。誰だってこの犬の様子を見れば、そう口にする。

 だからこそ、僕も今、それを口にした。だって一般的だからだ。


少女「そうだよなぁ」


 そういった僕の言葉に、隣にいる人間が返事を返した。
 捨て犬から視線を外し、その隣に立つ顔に向ける。
 
 そこには髪を無造作に伸ばしたクラスメイトがいた。

 そのクラスメイトは、僕と帰宅通路が一緒だということで、いつも帰っていた人物だった。
 名前は※※※※。変わった名前だということを頭が覚えていた。多分。
 

少年「君もそう思う?」

少女「ああ、思うさ。だってこんな風にひとりぼっちでいるんだ。それはかわいそうだろ?」


 同意を求めてくる瞳に、僕は頷いて返した。
 当たり前だ。このように捨てられていれば、誰だってかわいそうだと思うだろう。



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