過去ログ - 藤原肇「大事なのは、焦らない事です」
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7:名無しNIPPER[saga]
2015/01/27(火) 20:16:13.79 ID:tMOKBuPHo

私の地元は星がよく見えますから、アーニャさんや泰葉さんにも声を掛けました。
声を掛けたのですが……



 『――ズヴェズダ、ですか? はい、見てみた……ンン? アー、ごめんです。その日は予定がありました』


 『――へぇ、綺麗に見えそうだね……えっ、あ、一緒に? えーと、そういえば用事があったんだった』


 『――あら。肇ちゃんのお誘いなら是非……えっ? そうなの。ごめんね、実は用があるのよう……ふふっ』



 「Pさんが引率について来てくれると言うと、何故だか皆さん突然用事を思い出して……」

でも、何故だか皆さん楽しげに笑っていて。
お土産を宜しくね、とたくさん頼まれてしまいました。

 「……俺はもしかすると、嫌われているのかな」

 「いえ、そんな事は」

 「肇も、無理はしなくていいからな」

 「きっ、嫌いな人を実家に招いたりしませんっ!」

Pさんの言葉に、焦ったように声を荒げてしまいました。
驚いたようなPさんの顔を見て初めて、自分が立ち上がっていた事に気が付きました。
口を開いて、けれど言葉は出てこなくて。
ゆっくりと椅子へ座り直します。

 「Pさんの事、ぜったいに嫌ったりしませんから」

 「……そうか。ありがとうな、肇」

消えそうな声で呟いた言葉に、Pさんがしっかり返事をしてくれて。
それをどうしようもなく、私は嬉しく感じてしまいます。


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