過去ログ - 麗奈「これでもくらえぇー!!」あやめ「ンアーッ!」
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3:名無しNIPPER[saga]
2015/01/29(木) 00:28:34.43 ID:qLUnIgu00

麗奈にとっていたずら成功とは、標的が驚き平然としていられない姿になることを見ることであり、
そこを基準にした時、目の前のあやめの態度はいたずらが失敗であると断定するのには十分であった。

「このレイナサマがまたしても……! くぅううう……」悔しがる麗奈であったが、失敗したからといって
落ち込むような性格でもないため、すぐさま落ち着きを取り戻しあやめを見つめる。
「まぁいいわ、今回が駄目でもまた次よ! 次こそは覚悟しなさいあやめ!」「おおそれは、楽しみにしておきます」
まっすぐ指差し宣言してくる麗奈にあやめは賞賛の拍手を送るが、同時に接近してくる一つの強大な気配に
感ずき、とてもきまりが悪そうな表情になる。

「その、ところで麗奈殿、今回のいたずらに関して武内殿に許可は……?」「武内にこのこと言ったら
許可されない決まってるわよ。だから気付かれない内にやってすぐに撤収」「どこにでしょう?」
「……ア」地獄の底から響くような声に言葉を遮られ、自分の後ろに誰がやってきたかを悟った麗奈は、
ぎこちない動作で首だけを後ろに向ける。

「アハハハハ……武内、えーと、これはね」「…………」「アイエエエ……」無言で立つ武内Pの
全身から放たれるアトモスフィアはそれだけで相手を萎縮させるには十分であり、見下ろされる形も
あってか、麗奈の姿はまるで狩られる寸前のネズミめいた怯えようであった。

「……話は自分の部屋で聞きます、いいですね」「ハイ……」抵抗できるはずもなく、麗奈は先立って
歩き出した武内Pの後ろをとぼとぼとついていく。
それを見送りながら完全に火柱が鎮火した罠のほうへと意識を向けたあやめは、ある重要なことに
気付くのだった。
「……これ、もしかしてあやめが片付けるんですか……?」



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