過去ログ - キタキタオヤジ「北北中学出身、アドバーグ・エルドル」キリッ  キョン「!?」
1- 20
209:名無しNIPPER[saga]
2015/02/05(木) 00:26:35.97 ID:IAKaH2wc0
「遅い」

カジュアルな格好のハルヒが両手を腰に当てて仁王立ちしている。約束の時刻には間に合っているんだがな。それに長門もまだ来てないぞ。

「有希はもうすぐ来るって電話があった。あんたは連絡がなかったでしょ」

来るのか、長門のやつ。てっきりサボリかと思ったんだが。ハルヒを敵視してる割には、あいつ不思議と素直なところがあるよな。

まあ、悪いことじゃないんだが。

そもそも敵視の理由自体、自分の中の設定みたいなもんだし、本当は特に気にしていないのかもしれない。

「電話の一つぐらい寄越しなさいよね」

とは言われても、ハルヒの携帯番号なんか知らない俺である。「だったらすることがあるでしょうが」と言われ俺は素直に番号をハルヒと交換した。「何かあったら必ず連絡してきなさいよ」へいへい。

それでもまだ続く文句やら小言やらを散々聞いた後で、俺はようやく白いノースリーブワンピースがとてもよく似合っている朝比奈さんに目を向けた。

「よく来ましたね。てっきりサボるかと思ってたんですけど」

「そうもいきませんから」

力ない笑みを見せる。来たくて来ているわけじゃないってのは確かそうだ。それにしても、いいとこのお嬢さんが背伸びして大人っぽい格好をしているようでとてつもなく可愛い。これで厨二病でなければ。血の涙が出そうだ。

「……お前もよく来たよな、古泉」

「ええ、涼宮さんのやることに僕も大いに興味がありましたので」

前から解っていたことだがこいつはもう手遅れのようだ。爽やか系イケメンだけに気の毒に思える。ジャケットスーツもうっとうしいことだが様になっていて、横に立つと完全に引き立て役になる恐れがあった。出来るだけ離れておこう。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
461Res/269.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice