過去ログ - キタキタオヤジ「北北中学出身、アドバーグ・エルドル」キリッ  キョン「!?」
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231:名無しNIPPER[saga]
2015/02/05(木) 22:35:51.02 ID:jwFcAyUd0
古泉は十分後ぐらいには完食を果たしていた。それだけは俺も讃えようと思う。

で、しばしの沈黙。しかし一向に何も起きない。

「なによ。やっぱり嘘だったんじゃないの。冗談を真に受けたあたしがバカだったわ」

もはやハルヒのテンプレ顔とも言える不機嫌面を見せて、ふんっとまた窓の外の景色に目を向ける。

朝比奈さんは気まずそうな表情で頼んだミルクティーをちびちび飲んでいて、古泉は机に伏して完全にグロッキー状態、長門はウェイターをまた呼んで「アプリコット」と告げ、オヤジは顔だけ二倍ぐらいに大きくなった状態でホットコーヒーを静かに飲み、俺はと言えば吹きだしたミントティーを一人おしぼりで必死に拭いていた。

おかしい。何かおかしい。

しかし、誰もそのことについて何も言わないということは、つまりはやっぱり俺の方がおかしいのだろうか。

きちんと拭き取った後、もう一度キタキタオヤジの顔を確かめる。元に戻っていた。普通の大きさだ。

「おや、どうされましたかな、キョン殿。何か私の顔についておりますかな?」

「何でもない。本当に何でもない。マジで何でもない。気にするな」

俺は下を向いて携帯電話を取り出し、声をそれ以上かけられないよういじり始めた。ノイローゼ気味なんだろうか。

そういえば、物が大きく見えたり小さく見えたりする「不思議の国のアリス症候群」という変わった名前の病気が確かあったはずだ。Google先生に尋ねて診断してもらおうかどうしようか。


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