過去ログ - キタキタオヤジ「北北中学出身、アドバーグ・エルドル」キリッ  キョン「!?」
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262:名無しNIPPER[saga]
2015/02/07(土) 02:32:01.85 ID:K/ivDlN/0
「時系列を追って説明していきましょう」

と、古泉。

「まず、今から少しだけ未来のあなたは、朝比奈さんの手助けにより三年前の過去に戻って、涼宮さんに会いに行きました。彼女がナスカの地上絵みたいなものを地面に描いていた時のことです」

「あなたはゴチンコという偽名を名乗ってその手伝いをしました。そして、それが終わった後にこう言ったんです。宇宙人や未来人、超能力者や異世界人は確かにいると」

「更にあなたはこの場所にその絵を描いてみせました。それを涼宮さんが信じきったのか影響を受けたのかは定かではありませんが、まるで絵からそのまま飛び出してきたかのように全員が涼宮さんの周りに現れたのです」

「前にも言った通り、涼宮さんには願望を実現出来る能力が備わっています。ただしそれは、本人の無意識下の内に行われるものです。なので、涼宮さん自身はそのことを知りません」

「更に続けます。恐らく、涼宮さんはきっと未来のあなたに会った時にこう思ったのでしょう。またゴチンコに会いたいと。つまり、あなたに会いたいと」

「その証拠に、あなたと別れる際に、涼宮さんはこう尋ねたそうです。また会える? と。あなたはそれにこんな返事をしました」

「宇宙人や未来人や異世界人や超能力者が周りに現れたらな、その時は俺から会いに行く、と」

「だから、あなたが描いたこの絵はいつまでも保存されることになりました。これが消えたらあなたと会った思い出の場所も証拠もなくなってしまいますからね」

「オー・ヘンリーの『最後の一葉』ではありませんが、涼宮さんはここに証拠を残しておきたかったんだと思います。これが消えたら、あなたと会ったことやその時あなたのした話も全部嘘や幻のように消えてしまうんじゃないかと、無意識的に危惧した結果なのかもしれません」

古泉は一旦言葉を切ってから、

「涼宮さんは確かに面白いことを探していますが、その一方であなたも探しているんですよ。彼女は三年間ずっと努力して待っているんです。あなたが自分の前にまた現れるのをね」


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