過去ログ - キタキタオヤジ「北北中学出身、アドバーグ・エルドル」キリッ  キョン「!?」
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395:名無しNIPPER[saga]
2015/02/12(木) 22:06:26.84 ID:edT+5lVG0
「お二人とも逃げて下さい。ここは僕が引き受けます」

古泉が何か言っている。まるで映画に出てくる脇役型のヒーローのようだ。だとしたら、俺とハルヒは何だ? 何の力も持たない役立たずな主人公とヒロインか? アメリカンジョークにもなりゃしない。

「早く!」

解ってる。すまん、古泉。お前の犠牲は無駄にはしない。アレが何なのかなんて最早どうでもいいが、ここにいたらいつ死んでもおかしくはないってのだけはよく解った。痛感した。

「逃げるぞ!」

俺はハルヒの手を握って急いで起こし、そして走り出した。ハルヒは意外に大人しくついてくる。

許してくれ、古泉。散々酷いことを言ったし、それについて謝る気は一切ないが、それでも俺はお前のしてくれたことを一生忘れない。

部室から飛び出す瞬間、せめてあいつの散り際だけでも見届けてやろうと顔だけ振り返ると、古泉は窓を開けて外に飛び出し、やたらカッコいいポーズで空中に浮いていた。んなバカな。

物理法則も何もあったもんじゃない。やはりこれは夢なのか? そうであって欲しいと心の底から願う夢なんて滅多に見れるもんじゃないんだが。


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