過去ログ - キタキタオヤジ「北北中学出身、アドバーグ・エルドル」キリッ  キョン「!?」
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6:名無しNIPPER[sage]
2015/01/29(木) 22:51:55.40 ID:7qa//GYlo
なんという出落ち感wwwwww


7:名無しNIPPER[saga]
2015/01/29(木) 22:56:23.31 ID:FYEeml9A0
このように一瞬にしてクラス全員のハートをいろんな意味でキャッチしたキタキタオヤジだが、翌日以降しばらくは割とおとなしく一見無害なオヤジを演じていた。

嵐の前の静けさ、という言葉の意味が今の俺にはよくわかる。

意味不明な自己紹介から数日後、忘れもしない、朝のホームルームが始まる前だ。何を思ったのか、オヤジは俺に突然話しかけてきた。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/01/29(木) 23:04:40.92 ID:FYEeml9A0
「私の自己紹介を覚えておいでですかな?」

「知らん」

腕組みをして口をへの字で結びながら、俺はオヤジと可能な限り目を合わさないようにして答えた。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/01/29(木) 23:13:29.84 ID:FYEeml9A0
思わず「すみません」と謝ってしまいそうになるくらいの冷徹な口調と視線だったはずだが、オヤジは意に介した様子は全くなかった。

「キタキタ踊りは実に素晴らしい踊りでしてなー。神を祀るための神聖な踊りなのですぞ。この踊りを踊ると福を呼ぶと伝えられておりましてな」

「知らん。頼むからもう話しかけるな。やめてくれ」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/01/29(木) 23:27:53.29 ID:FYEeml9A0
この時、担任の岡部が教室にやって来たことで俺はどうにか救われた。

オヤジが残念そうに自分の席へと戻っていく。

そのことでほっと一息ついていたら、不意にこちらに視線を寄越していたかなり可愛げな、だがきつい顔をした女と目が合った。そいつは何か言いたげにこちらを見ていたが、結局何も言わずに自分の席へとついた。
以下略



11:名無しNIPPER[sage]
2015/01/29(木) 23:31:47.00 ID:e+5peLFUO
北北中学ワロタ


12:名無しNIPPER[saga]
2015/01/29(木) 23:40:53.97 ID:FYEeml9A0
とまあ、おそらくファースト・コンタクトとしては最悪の部類に入る会話のおかげで、流石にあのオヤジも俺に関わらない方がいいのではないかと思い始めたんだろう、そのまま一週間が経過した。

オヤジはその間、通訳もつけずに日本に宣教にやって来たフランシスコ・ザビエルのように誰彼構わず話しかけてキタキタ踊りの勧誘を行っていたが、文化と常識の壁は大きく、当然、誰にも相手をされることがなかった。

だが、ごくたまに無謀と勇気をフル動員させる輩もいたりして、どうにか会話をしようと試みていたが、いかんせん相手が相手だ。


13:名無しNIPPER[sage]
2015/01/29(木) 23:43:13.85 ID:dyM5sHPyo
これは期待


14:名無しNIPPER[saga]
2015/01/29(木) 23:49:27.35 ID:FYEeml9A0
「その……ど、どうしてそんな格好をしてるの?」

「これがキタキタ踊りの正装ですからな」

ハッハッハと笑うキタキタオヤジ。そんなことを訊いているわけじゃない。
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/01/29(木) 23:58:51.50 ID:FYEeml9A0
とまあ、こんな感じだ。

普通に応答するならまだしも、常にキタキタ踊りの後継者の話へと持っていくので、全員が逃げ出すことになる。

「怖かったよ怖かったよ」
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/01/30(金) 00:01:34.12 ID:fEJkfH3+0
そして、その日の昼休み。

俺は中学が同じで比較的仲が良かった国木田と、たまたま席が近かった北北中学出身の谷口という奴と机を同じにしていた。

キタキタオヤジの話題が出たのはその時である。


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