過去ログ - 【咲-saki-】鬼神の珠 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲-saki-】鬼神の珠

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37: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2015/02/01(日) 01:09:32.88 ID:d7qhBJUE0
家来「起きろ」

ぴしゃりと頬を叩かれ目を覚ました咲は、次いでいきなり床に落下し

強か全身を強打して顔を顰めた。

38: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2015/02/01(日) 01:12:24.21 ID:d7qhBJUE0
人間、何事もなく同じ役目を繰り返せば散漫が生じるものだ。

咲はこれを狙っていた。

咲「…ぅ」

39: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2015/02/01(日) 01:14:22.90 ID:d7qhBJUE0
まだ陽がある内なので、最悪この瞬間に見つかるやも知れぬと覚悟を決めていたが

これもまた幸運な事に、誰にも気付かれた気配はない。

何やら天が味方しているようである。

以下略

40: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2015/02/01(日) 15:02:50.72 ID:d7qhBJUE0
咲「…こんな姿、とてもお姉ちゃんには見せられないな…」

苦々しく苦笑し、顔を上げた先に馬借を見つけた。

覚悟を決めるしかない、と一度固く拳を握り、大きく一歩を踏み出そうとしたが

以下略

41: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2015/02/01(日) 16:56:34.98 ID:d7qhBJUE0
咲「…生憎、手持ちはないよ」

ごろつき「あぁそうかい、じゃぁ仕方ねぇ…と帰してやりてぇ所だがなぁ」

云いさして男が目配せをすると、背後に居た仲間の内一人が突然襲い掛かって来て

以下略

42: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2015/02/01(日) 16:58:46.35 ID:d7qhBJUE0
咲「……？」

一体何事だと周囲を窺うと、ある一点に視線が釘付けになっている事に気付く。

ごろつき「……おい、コイツを見ろ！『原村』の焼印だぞ…！！」

以下略

43: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2015/02/01(日) 17:01:52.44 ID:d7qhBJUE0

――――――――――――――――

夜が明け、甲高い鶏鳴を耳にしながら咲は男達に連れられ、城への道を歩いていた。

以下略

44: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2015/02/01(日) 17:03:32.05 ID:d7qhBJUE0
息巻いた男は咲の着物の裾を掴むなり、これでもかと云う程大きく肌蹴て見せた。

陽の光の下、白い太腿が曝される。

そこに残る隠しようもない原村の焼印の痕と、痛々しい折檻の傷が見て取れる。

以下略

45:名無しNIPPER[sage]
2015/02/01(日) 17:16:21.76 ID:dqzEjLDjO
はよ

46: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2015/02/01(日) 20:23:55.42 ID:d7qhBJUE0
呼気はすぐにも荒くなり、脇腹が刺す様に痛んだが止まって休んでいる暇はない。

兎に角、現状を逃げ切らなければ二度と活路は開けぬという事だけは、はっきりと判っていた。

咲「っはぁ、っはぁ…！ぜっ、は…っ…！」

以下略

47: ◆JTwkcyvOh2[saga]
2015/02/01(日) 20:26:53.92 ID:d7qhBJUE0
心配したじゃありませんか、と囁いた和は台の上に磔になっている咲の傍にゆっくりと歩み寄る。

和「しかし今回はおイタが過ぎましたね、咲さん」

砕けた口調が一転、氷のような冷声で呟くと

以下略

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