過去ログ - 八幡「気の向くまま過ごしてた二人だから」雪乃「そうね」
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49: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2015/01/31(土) 20:22:44.49 ID:BhSZj49po
八幡「…………」

いつからだろう。

沈黙を苦痛と感じるようになったのは。

いつからだろう。

雪乃といる空間が重苦しいと感じるようになったのは。

そんなことを思っている自分を否定しようとしても、それでも不快感は消えずに残り続ける。

いま自分がいるのは、一ヶ月前と同じ部屋のはずなのに、全く違う場所に見える。

そこでようやく俺は、ずっと薄々勘付いていて、目をそらしていた現実を認めた。

俺たちは変わってしまったのだと。

俺たちの間にあった何かが、変わってしまったのだと。

それが何なのかは、はっきりとした実体を持たないから言葉にはできないが、それでもその事実は言える。言えてしまう。

その時、『終り』という言葉が頭の中にチラついた。

……何を考えているんだ、俺は。

俺はその不吉な言葉を飛ばすように頭を振ったが、飛んだのは数本の髪の毛だけで、不穏な予感は頭の中にこべりついたままだった。



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