過去ログ - 八幡「気の向くまま過ごしてた二人だから」雪乃「そうね」
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51: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2015/01/31(土) 20:24:01.69 ID:BhSZj49po
 数週間後。

八幡「いただきます」

今晩の夕食は俺が作ったカレーだ。いつか初めて雪乃に作ってやった料理もカレーだったな、なんてことを思い出して、妙に可笑しくなる。そしてそれが遠い昔のことのように思ってしまう自分が、悲しくなる。

雪乃「……いただき、ます」

そして食事の時に二人の間に流れる沈黙。しかしそれは、一ヶ月前のそれとは全く異質のものになってしまっていた。

――もう、限界だ。

そう、強く思った。

どうせ言うなら男である自分から言うべきだと思い、スプーンを皿の上に置く。

雪乃「……どうしたの?」

ひとつ、深呼吸。

もうダメなんだとわかっていながらも、言葉にする勇気が出ない。

雪乃「…………」

沈黙から何かを悟ったのか、雪乃は何も言わずにうつむいている。

八幡「……なぁ」

雪乃「何かしら……?」

八幡「…………」



八幡「……もう、別れよう」






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