40:名無しNIPPER[sage]
2015/02/01(日) 01:49:30.56 ID:mHTgyamMo
35もかくさん
涼「『とにもかくにも、虚言多き世なり』というてな…」
香子「世の中嘘ばかりという意味だな…?首藤、何か嘘でもついているのか?」
涼「うむ…ワシは長の患いでの…」
香子「そうなのか?私よりも元気そうに見えるが…?」
涼「元気なままでい続けなければならない病気……」
涼「ワシはもう、かれこれ百年以上この姿のまま生きておる……」
香子「そんな馬鹿な……」
香子「……いや、ハイランダー症候群というやつか…?都市伝説かと思っていたが……」
涼「さすが香子ちゃん、よく知っておるのう」
涼「……ワシがこの姿相応の小娘であった頃……あるひとと遊びたくて、必死に将棋を覚えたんじゃ……」
涼「さっき香子ちゃんがワシと遊びたいと言ってくれたのが、その時のワシと重なって」
涼「なんだか嬉しいような…?懐かしいような…?切ないような…?」
涼「うまく言葉にできないが……なんだか色んなものが溢れてしまったんじゃ……」
香子「……首藤、もしかしてお前が黒組に参加したのは…」
涼「そうじゃ…この病を治してもらい…普通の人生を送りたいから……」
涼「本当にすまん……香子ちゃんにも事情があるだろうに、こんな話を……」
香子「そうだな……だが、一つだけ言わせてくれ」
香子「私が首藤と遊びたいと思ったのは、私が長になると宣言した時に、カッコいいと言ってくれたからだ」
涼「香子ちゃん……」
香子「私にも譲れない願いがある」
香子「だがすべてが終わり、私が国の長となった暁には……その病の研究予算をつけるくらいはしてやる」
涼「香子ちゃん…!」
香子「だから首藤よ、安心して……今は遊ぼう」
涼「…うん!」
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