過去ログ - 千歳「二人の空間」
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10: ◆00ZRE1DaEk
2015/02/01(日) 23:11:59.61 ID:OPPQCoKh0
暖簾を手でのけると、鳳翔と目があった。

「あら、提督……と、千歳さん。いらっしゃいませ」

「とりあえず適当に焼酎瓶1本とグラスふたつと……」

「とりあえず枝豆で」

「かしこまりました」

横の千歳が言うと、クスリと笑って奥へ入っていく鳳翔。他に客はいなかった。

カウンターに座ると、千歳が隣にちょこんと座る。
可愛らしいが、一時間後には周りが驚くほどの強酒の本性をさらけ出すのだ。

「何飲もうかしら……」

早速次の酒をメニューで探し始める千歳。
正直財布がどこまでもつかわからない。
俺は、今日は焼酎を飲んだあとはシラフを突き通すことを覚悟した。

「お待たせしました。焼酎と枝豆です」

「ありがとう」

受けとると、颯爽と千歳がひとつのグラスを奪い取る。

「お前、もう少し待ってくれよ」

「いいでしょ?このくらい」

彼女は早速開けた瓶から自分のグラスに注いだ。


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